9/20(日)に開催されました、
SHIROBAKOのスペシャルイベント(夜の部)に行ってまいりました!
SHIOROBAKOという作品の人気さ加減を考えると、イベントチケット当てること自体、難しいだろうなあ……と思ってたら、まさかの当選、しかも1階のかなり前の方という神席を引いたこともあって、wktkしながら行って参りました。
場所は神奈川芸術劇場。横浜市の元町・中華街駅のすぐ近くですね。
イベント始まる前に中華街で少し腹ごしらえなどしつつ、時間に余裕をもって会場入り。
会場内のポスター等
キャラクターパネル撮影はかなり混んでいて、列形成がされていましたね。10分待ちくらい? キャラクターパネルの撮影だけで並ばされたイベントは流石に初めてかも……
物販の方は、「万策尽きた!!!扇子」が早々に売り切れてたようですね。自分も扇子はちょっと使ってみたかったので残念(´・ω・`)
開演5分前には、
アニメイベントでは定番の、キャラクターボイスでの注意事項読み上げが。
最初、絵麻がたどたどしい感じで読み上げ始めて、途中から見かねたずかちゃんが交代を買って出る……という流れまでは良かったのですが、何故かずかちゃんもどもり始めて、とてもカオスな感じに(;゙゚'ω゚')
そして定刻の17時半にイベント開始。
キャスト出演者の5人(
木村珠莉さん(宮森あおい役)、
佳村はるかさん(安原絵麻役)、
千菅春香さん(坂木しずか役)、
髙野麻美さん(藤堂美沙役)、
大和田仁美さん(今井みどり役)。)の挨拶からスタート。
トップバッターの木村さんはしょっぱなからロロボイスを交えて1人劇方式で挨拶するなど、芸達者っぷりを見せ付けてくれてましたね~。
挨拶が終わったところで、恒例の会場全員で「どんどんどーなつどーんといこう!」の掛け声。
なお、前回参加したイベント(第三飛行少女隊先行上映会→レポは
こちら)では、この掛け声のために「マイドーナツ」を持ち込んでいる人が結構いたので、今回は自分もドーナツを持ち込んでいたのですが……
なんと今回は会場でドーナツ型うちわを配布してくれてました。
リアルドーナツを持ち込んでない人でも参加できる粋な計らい。
挨拶が終わると、
アニメダイジェストの映像を流した後、トークショーへ。
キャストそれぞれの好きなシーンを上げていく方式でトーク。
まずトップバッターの
髙野さんがあげたのは、
「17話の美沙の「無駄なことなんてない」のシーン」。
「数少ない美沙の活躍するシーンですが……」と若干の自虐を交えつつ語ってましたw
続いて
千菅さんは
「瀬川さんの「今はまだ分からない。分からないからできない」のシーン」。
ずかちゃん関連は名シーン多いだけに、あえての自キャラ以外から選んできたのが意外でしたね!
大和田さんは、
「みどりの「怖いのは脚本家になれないことです!」のシーン」
「まっすぐに突き進むりーちゃんの原動力がここで初めて明かされて、自分にもグサッとささるものがありました」とのこと。
そして
木村さんは
「最終話の、帰りの新幹線の中でのあおいの一人語りのシーン」
確かに、このシーンがあってこそラストのあおいの大演説につながる、隠れた重要シーンなんだよなあ……
木村さんほとんど泣きそうになりながら語ってましたね~。木村さんの相変わらずの涙腺の弱さにちょっと安心(?)
そして最後は、
るるきゃん(佳村さん)、さて何をあげるかと思ったら……
「ランキング形式にしてみました!
3位 牢屋に入れられる木下監督
2位 舞茸さんとのキャッチボールでえくそだすっ!最終話脚本を作り上げる木下監督
1位 23話の木下監督全部、特に野亀先生とのシーン」一人だけ妙に気合入ってランキング形式な上に全部木下監督…… (;´д`)
オ、オチ要員……!?と思いきや、るるきゃんはマジで木下監督が好きなんだとか。
「3位の木下監督は最後は自分から牢屋に入っていくところが可愛い、逆に2位はかっこいい木下監督で……」と本気語りでしたw
その流れで、好きな男性キャラの話になったのですが、
木村さんは山田さんが、
髙野さんはなんと(!?)タローが好きとのこと。
SHIROBAKO設定資料集中の、ムサニの次回作の設定に関して。当初、宮森は木下監督の「限界集落 過疎娘」の方にデスクとして入る設定になっていたのですが、木村さんの山田さん愛が凄いので、最終的には山田さん監督の「ツーピース」の方にデスクとして入る設定になった……といった裏話が披露されました。
個人的には、この話を聞いてる時の
るるきゃんの微妙そうな表情が一番ツボでしたがw
髙野さんのタロー愛も中々のものでした。「タローは作中で唯一、
何も成長していないキャラなんですよ!!!」と熱弁。「タローは裏表がなくて、平岡でも誰に対してもあの態度っていうのがかっこいいんです。みなさん、タローかっこいいですよね!?」
この無茶振りには振られた会場側が
「お、おう……」みたいな空気に……
そうこうしているうちにトークショーの時間は終わり、生アフレコのコーナーへ。
「まんが生朗読」と題して、漫画版(上山高校
アニメーション同好会)に声を当てていきました。
自分は漫画版は読んでなくて初見だったのですが、本編ではさらっと流された高校時代にも色々ドラマがあったんだな~ということを感じさせてくれる良い内容でしたね~。木村さんが「神仏混淆七福神」を言えず噛んでたのはまあご愛嬌ということでw 確かに言いにくい……
しかしこの「まんが生朗読」コーナー、1回目は普通に演技したのですが、凄かったのは2周目でした。
なんと全員が、木村さんの出身地である福岡方言(
博多弁)で演技することに。
結構シリアスかつ良いシーンのはずなのに博多弁ってだけで笑ってしまう……(凄く面白かったんだけど文字にしても伝わらないのがもどかしい。)
「もはや上山高校っていうよりは、咲-Saki-の新道寺高校の5人組が
アニメ作り始めたらこんな感じなんじゃないだろうか…… (;´д`)」と思いながら見てました。
なお、博多弁ネイティブである木村さんいわく、「実際の福岡にはこんなコテコテの博多弁話してる人はいない。なんていうか、村の人みたいな感じ?」「(一番博多弁がたどたどしかった髙野さんを指して)
村八分になってる人みたいな感じ」とのことでした。
朗読コーナーの後は、声優さん達はいったん退場して、ここからは
「KUROBAKO」コーナーです!ということで、スタッフトークショーに。
インフィニットの永谷P(ナガッチョ)を司会に、上映会イベントにも登場した
ワーナー・川瀬Pのほか、
PAワークスの堀川社長が加わり、ここでしか聞けないようなぶっちゃけ話が展開されました。
ちなみにインフィニットの永谷Pは今回のイベントのメイン仕掛け人であり、また私の敬愛してやまない「天体のメソッド」のイベント(→レポ
こちら)の企画をされた方でもありますね。いつも素晴らしいイベントをありがとうございます……!!
ちなみにイベント中に何回か触れられていたアスキーのインタビュー記事というのは↓のことかと思います。
『SHIROBAKO』永谷Pの覚悟――「負けはPの責任、勝ちは現場の手柄」「SHIROBAKOを最後に会社を畳もうと思っていた」――永谷P再起の理由事前に一般公募した質問からピックアップしたものを3人が答えていく形式でした。
中々際どい質問も多くて、非常に面白い内容だったので、少し詳し目にレポして行きます。
Q1:SHIROBAKOの制作中に「万策尽きた」ことはありますか?川瀬P「SHIROBAKOではなかったけど、……万策尽きたのは
三女の方だね……」
ナガッチョ「発売延期って色々大変なんですよ……」
川瀬P「元々、絶対時間食うだろうと思って1ヶ月遅れのスケジュールを引いてたのに、そこからさらに1ヶ月延期したからね」
堀川社長「あれに関しては、我々の方でも、CGをバンバン使うようなミリタリーものにどれくらいスケジュールがかかるか分かるだけの経験値が足りず、申し訳なかったです。……あれ、でも水島さん(水島努監督)の方は、
戦車で分かってたはずなんだけどなあ……(ぼやくように)」
川瀬P「努は絶対しめしめと思ってますよ!」
ナガッチョ「最後は、地を走るものと空を飛ぶものじゃ違うんだ!!みたいな言い訳をしてましたね」
川瀬P「あとSHIROBAKO本編の方でも、当日納品になって、ナガッチョが「あと10分伸ばせる!!」とか電話で交渉してたことはあったね。納品すんの俺なんだけどコノヤローと思って見てたけど」
ナガッチョ「我々プロデューサーがカッコイイとこ見せられるのはそこぐらいなので、かっこつけてみたいんですよ!! あと、年末を挟む2クール
アニメだったので、いわゆる年末進行、年明け進行、(中国の)旧正月進行がきつかったですね。毎年のことなんで、「分かってろよ」って話ですが、この業界、良くも悪くも喉元過ぎると熱さ忘れちゃうんですよね。結局、質問へのお答えとしては「万策尽きそうになったことはしょっちゅうあった」になりますかね。」
Q2:みなさんのこだわりのシーンはありますか?堀川社長「12話の、杉江というベテラン
アニメーターの下に若いアニメーターの力を結集させて、えくそだすっ!最終話を完成させるシーンですね。こういう「時代を越えて受け継がれていくもの」みたいなものを描きたかったので。」
川瀬P「こだわったといえば、2話とかでムサニ社屋の壁に貼られてるポスターかな……。夜鷹書房のシーンの後ろの広告もそうだけれど、最初に上がってくる案が、
パク……お借りした作品に似すぎなんだよ!! 何で俺が「流石にこの色は元ネタに似すぎだからこう変えよう」とか指示しなくちゃならないんだよ!!」
ナガッチョ「こだわりってそういう、法律違反にならないようにしようみたいなこだわりですか!?」
川瀬P「努がPAワークスのスタッフをそそのかしてやらせてるんですよ。PAワークスの人は真面目だから、努に「これくらいなら大丈夫だよ」とか言われると本当に作ってきちゃう。それで後になって努は俺が直してるとこを見ながら「いや~これはまずいですよね~」とか言ってるの!」
Q3:「仁義無きオーディション会議のようなことは本当にあるんですか?」ナガッチョ「幸いにして私はああいう「政治的キャスティング」というのは経験したことがないですね。私より業界歴の長いお二人はどうですか?」
川瀬P「あれは努が経験したことを再現したらしいけど、俺もあのオジサンと10年来一緒に仕事してるけど俺の知る限りではあんなこと一度もないよ。相当盛ってるんじゃないかな。あの脚本が上がってきたとき、堀川さん絶句してたからね」
堀川社長「オーディションの場面に関しては、たとえば、一人の役が決まると、全体のバランスを見て、後の役は声質が被らない人を当てようとか、そういうこだわりみたいなものをもっと描きたかったんだけどね……」
川瀬P「確かに、オーディション参加してくる人ってみんなうまいですし、うまくてもたまたま他の役の人と声質が被ってたので採用されないとか運めいたところはありますけど、ああいうのは無いですよね。努が過去にちょっと嫌な思いをしたのを相当誇大表現したんじゃないかな」
Q4:「学生ですがドラマや映画のプロデューサーを目指してます。プロデューサーになるには今から何をしておけばいいでしょうか?」ナガッチョ「我々のライバル志望ってことですか!?じゃあこの質問者会場にいるなら今のうちから潰しておきますか!? ……というのは冗談として、コミュニケーション能力を磨くことだと思います。今はこうやって3人で仲良さそうに話してますが、我々にも初対面の時があった訳で、そういう時に人見知りしてるとチャンスを逃してしまう。プロデューサーならちょっとうっとうしがられるくらいにグイグイ行くくらいで丁度いいのかなと」
堀川社長「前を向く姿勢が大事と思う。SHIROBAKOも、僕の「アニメ業界アニメを作りたい」という思いが結実してできたので」
川瀬P「違うメディアに触れることかな。例えばアニメのPになりたいんだったら別にアニメを見ておく必要はないね」
ナガッチョ「
いやアニメは見ましょう!!(大声)」
Q5:SHIROBAKO製作中の水島監督の一番の悪さは何?ナガッチョ「悪さとは違うかもしれませんが、水島さんの(SHIROBAKO後の)後ろのスケジュールが相当詰まってるってのを聞いた時はヒヤッとしましたね。」
川瀬P「あれ?でも
脱獄が入ってるのは言ってたよね?」
ナガッチョ「それは聞いてたんですが、戦車
(←多分劇場版のことか)は全く想定の範囲外でしたね……」
堀川社長「水島さんは凄くクールでクレバーな監督なので、「駆け引きをするな」というのをラインPには最初に言ってありましたね。駆け引きをしても必ず負けるから。むしろ、全てオープンにして「あなたが面白いと思うものを作るために全力で協力します」という姿勢で行けと。……そういう姿勢で行ってたら、オーディオコメンタリーでは
「堀川さんを丸め込むのは簡単だった」と言われてしまって……(若干キレ気味)」
川瀬P「それ多分最初の発言の時点で既に丸め込まれてますね!」
ナガッチョ「でも一方で凄い素直というか、お客さんに対して真摯なところはありますよね。アニメ監督で、彼くらい売上を気にする人は少ないんです。やっぱり高い円盤を買ってもらえたかどうかというのは、お客さんにどれだけ面白がってもらえたかのバロメーターになると。そう考えてるんです彼は。」
スタッフトークは以上のような感じでした。最後は語りつくせない感じで、続きはSHIROBAKO秋祭りでやろうかという流れで終わりました。全体通じて、その場にいないのに水島監督の存在感が凄かった。良い意味でも悪い意味でもw
スタッフトークの後はお待ちかねのライブパート。
セットリストはこんな感じ
01 Animetic Love Letter
02 プラチナジェット
03 COLORFUL BOX
04 宝箱―TREASURE BOX―どーなつくいんてっとの衣装がとても可愛かったです。
そして何より席が近かったので臨場感が半端ない。
作品が作品なので最前列近くとはいえヲタ芸を打ったりする輩なんかはおらず、落ち着きつつも盛り上がる感じでとても楽しめました。
欲を言えば劇中歌(あいむそーりーEXODUSとか)も聞きたかったなー。こればかりはキャストが呼べないと駄目なのでしょうがないけど。
ライブパートが終わると楽しかったイベントもフィナーレへ。
最後は一人ひとり挨拶&もう一回会場全員で「どんどんどーなつどーんといこう!」。
キャスト退場後には、スタッフロール映像が流れて終了でした。
イベントでスタッフロールが流れるは初めて見たかもしれないです。SHIROBAKOはアニメ業界アニメなだけあってスタッフも主役、という運営からの熱いメッセージですね。
映像が流れ始めたとき一瞬「2期発表か!?」と思ってテンションMAXになりそうだったのは内緒。でもそう思ったの自分だけじゃないよね(´・ω・`)総評SHIROBAKOの真摯な作品内容に相応しく、イベントの方も、キャスト・スタッフの皆さんの「真剣さ」みたいなのがひしひしと伝わってくる良いイベントでした!!
特にスタッフトークなんかは普通のアニメイベントでは中々聞くことができないのでとても新鮮で面白かったです。トークの続きが非常に気になるので秋祭りも行ってみようかしら??(`・ω・´) SHIROBAKO音頭のCD持ってないし、持ってても踊れないだろうけど!!
以上、レポでした!!
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