雪野みなと先生の「よごとひめごと」買ってきました。
雑誌に掲載されたものの単行本化ではなく、サークル「ノラネコノタマ」で同人誌として発刊していた作品の単行本化です。
巻頭カラー
以下の同人誌の内容+描き下ろしの超短編2編が掲載されていますが、
DLSiteのノラネコノタマのページ等で見られる過去作品のサンプルと比較すると、既存の作品も最新の絵柄に寄せる形でかなり手を入れてるようですね。
【収録同人作品】
・湯煙温泉事件簿~一人で卒業旅行に行った悲しき男 おませな娘との禁断の恋 その衝撃の結末とは~
・いつかをゆめみて
・しいくぶ
・商売繁盛
・しぜんきょうしつ
・霧神島
・霧神島 第二篇
・霧神島 第三篇
・霧神島 第四篇
前半がひなびた温泉街「花湯町」での人間模様を描く「湯けむり」シリーズ、後半が古くからの生贄の因習の残る島「霧神島」で、因習に翻弄される人々の姿を描く「霧神島」シリーズになっています。
まずは前半パートの紹介から。
卒業旅行で訪れた温泉で従妹の少女とHしてしまう「湯煙温泉事件簿」
温泉街のスナックで観光客相手に売春させられる少女を描く「いつかをゆめみて」
同級生の男の子達から性欲処理に使われる優等生の少女を描く「しいくぶ」
料理屋の父娘の禁断の関係を描いた「商売繁盛」
林間学校で先生を誘惑してしまう少女を描いた「しぜんきょうしつ」
5人の女の子は同級生という設定でそれぞれのお話には微妙なつながりがあります。
内容的には「湯煙温泉事件簿」「商売繁盛」「しぜんきょうしつ」が和姦、「いつかをゆめみて」「しいくぶ」が合意なしの輪姦です。見ての通りのロリキャラで可愛らしい絵柄ですが中にはかなりハードなプレイも。
管理人的お気に入りは「いつかをゆめみて」の黒川美咲ちゃん!
父親が逃げ出した後、経営の苦しくなったスナックを支えるために母親から売春を強要されている少女です。酷い母親ですがそれでも親は親、虐待が明るみになって母親と引き離されることは望まず、変態観光客(命名)相手のハードなプレイにも必死に耐える……そんなとても健気で可哀そうな美咲ちゃんなのでした(シコシコ
単行本の描き下ろしおまけ漫画として「花湯町の色模様」も掲載されていました、5人の少女達の追加Hシーンが描かれています。
メロンブックスで買ったので特典小冊子がついてきたのですが、そちらでは花湯町シリーズから3人のヒロインのその後が描かれていました。カラー漫画&カラーイラストが少し。
何故かジュニアアイドルデビュー&お風呂撮影会と称してそこでもやっぱり変態ファン(命名)に奉仕させられる美咲ちゃん!
とらのあな特典も小冊子だったようですが残りの2人のヒロインはそちらに掲載されているんですかね?
そして後半パートは「霧神島」編。人口1500人の外界から隔絶された孤島「霧神島」に古くから残る生贄の因習を巡るダークなストーリーが展開されます。
生贄の儀式=謎のでかい蟲に犯され幼虫を孕まさせられる儀式(島民にはそのことは知らされていない)となっており、
全体の半分が触手プレイ・ボテ腹(異種妊娠・出産)描写となってますので、以下苦手な方は閲覧注意。後、ストーリーのネタバレも普通に含んでいるのでその意味でも要注意。
ちなみに、残りの半分が、儀式を取り仕切る宮司の一族の男達による輪姦となっており、前半を遥かにしのぐハードさです。和姦は一切なし。
導入である第一遍は、生贄に選ばれてしまった少女が虫達に嬲られ、孕ませられ、正気を失っていく姿が描かれます。
蟲の触手の毒は対象を麻痺して抵抗力を奪い、さらに排卵の頻度を大幅に高めるため、少女が卵子を使い切るまで孕ませ続けることが出来るのです。
第二篇は、島の外からやってきた少女が偶然に山に迷い込み、儀式の場面を目撃してしまうところから始まります。
儀式を取り仕切る宮司の一族の男達に容赦なく輪姦されてしまう少女。
「ここのこと、誰にも言わないから……お願いだから、もう帰してよぉ!!!」
しかし一族は、役所や警察、病院といった島の統治機構にがっちりと入り込んでおり、少女を生かして帰す訳にはいかないという。少女の命運は……
第三篇はいわゆる過去編。
何故この島ではこのような因習が続けられているのか……?その答えが明らかにされます。
始まりは数百年前の宮司が、自分の娘を苗床とすることで蟲の繁殖に成功したことでした。
蟲の体液から出来る薬は、人を昂ぶらせ中毒にさせる一種の麻薬でした。それを欲して、一族の男達は次々と村娘達をさらい蟲と交配させます。
しかし、毎回娘を拉致することにはリスクを伴います。そこで、村の井戸に蟲からできた毒を入れて病を流行させた上、「この病は山の神の祟りである、若い娘を生贄に捧げれば病はおさまる」と島民達の間に噂を流布した……
そうしてできたのが生贄システムと、繁殖した蟲から出来た薬を用いた麻薬ビジネスでした。
そして完結編の第四篇。
舞台は戻って現代、宮司の一族の家系の少年「浩太」は、一族の後継者となるための教育として、生贄の儀式の真実とこの島の仕組みを祖父から知らされます。
しかしながら、生贄にされていたのは浩太が密かに思いを寄せていた少女、歩美でした。
浩太は祖父達の目を盗み歩美を助けに向かいます。
しかしあと少しというところで祖父達に見つかってしまいます。
薬を打たれて正気を失った浩太は、その場で歩美を犯し始めます。
絶望のあまりわずかに残っていた理性も失ってしまう歩美。
自身の過ちと失敗に気づいたとき、浩太はどう行動するのか……?
数百年にわたる霧神島の物語は収束に向かいます。
その結末は是非みなさん自身が単行本で確かめることをオススメします。
最後は単行本描き下ろしの間章(サイドストーリー)。
記録係の男によって、蟲の生態が語られる……という体の設定説明。
管理人は触手もボテ腹も得意ではないのでそういう意味では後半は「使え」はしなかったのですが、普通に伝奇モノとして見てもストーリーがしっかりしていて思わず読み入ってしまいました。
前半もキャラがちゃんと立っていて非常に魅力的でしたし、やはりオリジナルの創作同人という厳しい世界で勝負し続けている人だけあって、絵がロリエロ可愛いだけでなくストーリーテリングも巧みですね。
普通に同人の方を買おうとすると総額数千円はかかってしまいますが、今回単行本化されたことで1000円で読めるようになったのはとってもリーズナブル。
ノラネコノタマの同人作品は今回書籍化された以外も、「籠の中の小鳥は何時出遣る」シリーズなど、他にもまだまだあるので、そちらも書籍になってくれると嬉しいですね。
以上です!
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